なぜ横浜中華街に「くり」の露天商が多いのか?

「クリ、アマイヨ、イカガアル」

横浜中華街で観光客がくりの露天に引っかかっているのをよく見かける

同じものばかり売っていて競争が熾烈だと思うが、なぜ彼ら・彼女らはくりを売ってるのか?

 

 

簡単かつ儲かるくりビジネス

国産の栗でも原価500円/kg、焼くだけ、常温で保存できる!

老舗の聘珍樓では210g 1080円で通販しており、粗利はなんと75%

そこから人件費などの費用を差っ引いても、大きく稼げる商材であるのは間違いない。

外食No1のゼンショーだと売上高営業利益率0.5%という大して儲からない市場の中で栗は超優秀

 

 

ルール無視で廃棄率を0にする違法な露天商

食材なので当然廃棄率もあるはずだが、露天商にはそんな概念はあるだろうか。きっと前日や前々日栗も売れ残れば売るに違いない。したがって廃棄率0%だとすると売ったら売っただけ儲かるような仕組みになっている。腹を壊してもだれも文句を言いにも来ないしね。

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容易に差別化できないからこそ販売能力がすべて

ただ焼いただけの栗を差別化するには、おそらく3つ方法がある。

  1. 原材料の質またはブランドの差別化
  2. 販売するブランド(看板)による差別化
  3. 加工方法による差別化

聘珍樓などの老舗は1,2を愚直に展開するも、その戦略は顧客に伝わらない限り何の意味も為さない。3は焼いただけでもうまいので中々差別化できない。結果、押し売りでもなんでも、とにかく顧客の耳を塞いで売り抜けてしまう露天商が食っていけてしまうのである。

 

みなさん引っかからないように。