今さら聞けない「インバウンド」って何?

f:id:kitahashi-ryoichi:20151031122245j:plain

 

インバウンド=日本に来た外国人旅行者

横文字でインバウンドとかカッコよく言ってますが、結局は日本に旅行してきた外国人のことを言います。その逆の「アウトバウンド」は正月ハワイに行く芸能人のことです。今、インバウンドを目にする日が多くなってきているのは、インバウンドインバウンドでもアジア圏の外国人がめっちゃ増えてるよ!ってことなんです。

 

年別訪日外国人数の推移(1964年以降)

f:id:kitahashi-ryoichi:20151031103205p:plain

http://www.tourism.jp/statistics/inbound/

 

国別訪日外国人数の割合(2015年9月時点)

 

f:id:kitahashi-ryoichi:20151031110455p:plain

日本政府観光局(JNTO)のデータを元に作成

http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_trends/

 

SUSHIとFUJIYAMAから温泉、雪、温水洗浄便座へ

アジア人が増えたのは純粋に経済成長しているから

日本は島国なので基本的には空から飛行機を使ってしか旅行できません。当然お金もかかりますし、日本は先進国なので物価もそれなりに高いです。つまり、日本に旅行できる条件はそれなりに中間所得層以上である必要がありました。それがここ数年、凄まじい勢いで中間所得層がアジア(特に中国)で拡大していることが原因です。

 

年間可処分所得35,000ドル以上の人口推移

f:id:kitahashi-ryoichi:20151031111922g:plain

http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2011/2011honbun/html/i3110000.html

 

さらに、インバウンドを後押しする日銀の「円安」誘導で、2010年に1$=90円だったものが2015年には1$=120円で日本全体が実質25%OFFの大バーゲンセール状態になっています。所得が増え日本が割安になればそれは注目されるわけです。

 

アジア人は欧州・北米とは違う目線で観光している

象徴的な現象はタイには「雪」が降らないから「雪」やスノーレジャーが観光資源になるなんて目からウロコなことが起きます。日本では当たり前の四季も海外では珍しかったりするわけで、これまでの欧米中心の目線で観光資源を見ると大きな間違いをおかしかねません。

 

トリップアドバイザーのランキングでは19位に謎の「ギア専用劇場」とか何だよそれ!みたいなものから、2014年のランキングだと「ロボットレストラン」も入ってました。

つまり、日本に残る伝統、文化という視点だけでなく、「今の日本」を評価する姿勢です。アジアの国の人にとって、日本は地域一番の先進国です。そして多くの若者は生まれた時から多くの日本製品に接死、慣れ親しんできています。したがって、日本の最先端のテクノロジーに対する憧れもまた、彼らが日本を旅する目的の一つになっているのです。

ー牧野知弘「インバウンドの衝撃」よりー

 

SUSHI、FUJIYAMA、SAMURAIというバージョン1の日本観光からバージョン2に脱皮するには、アジア人の目線で日本を見てみるということなのかもしれません。

 

スマホが変えたインバウンド

日本人がアラビア語でにょろにょろ書かれてもさっぱりわからん!ってなるのと同じで、だいたいの国の人は日本語がまったくわかりません。英語表記がないことも多々あります。僕がアラビア語圏でさっぱりになったらまず何に頼るか・・・そうスマホです。ネットさえ繋がればだいたいなんでも解決出来てしまいます。同時に、旅行体験はソーシャルに拡散されて、新しい観光資源が観光客自ら発掘してくれるようになりました。無料のWi-Fiも充実しつつあり、安心して旅行を楽しむことができる土壌は着実に進んでいます。

 

インバウンド需要をうまく取り込むには 

日本人が考える日本の観光資源なんてクソの役に立ちません。だって、旅行してくれる人とは全く違う生活を送り価値観だって全然違います。TOTOの社員以外のだれが温水洗浄便座が中国人に馬鹿売れすると予測できたでしょうか・・・。日本人が出来ることは旅行者を自由に歩かせてみて、テストマーケティングを行い評判の良いことを強化することです。自由にすれば勝手に良いものを発見してくれます。これを実行するためには安心・安全に歩いてもらうためのインフラ作りが必要です。外国人がふらっときても自分の行きたい所へ行き、現地の人とコミュニケーションが普通に取れることが重要だと思います。例えばそれが旅行者の無料WiFiとかスマホのマップサービスや翻訳機能だったり、Papperが旅行者の注文を取ってくれるのも日本的でおもしろそうですね。

 

Webマーケター必読のMarkezineでもOKINAWAの動画プロモ事例でも「ターゲット目線」「リアルな体験」にこだわったそうです。その結果は大きなものでした。

 

京都人としてオススメな見るべきKYOTOは

伏見稲荷、真夏の川床でビール、晩秋の紅葉見てからすき焼きでしょうか。

 

参考文献 

インバウンドの衝撃 外国人観光客が支える日本経済 (祥伝社新書)

インバウンドの衝撃 外国人観光客が支える日本経済 (祥伝社新書)

 
インバウンドマーケティング

インバウンドマーケティング