MERYやNaverまとめなどのキュレーションメディアが乱立する理由についての考察
平成ガラケー時代の覇者はCancamなどの女性誌だった
情報はガラケーで検索もできたけどリッチじゃなかった。その中で若者の身近なメディアは雑誌やテレビで全盛期のCancamは100万部弱も売れていた。今や出版不況といわれ軒並み廃刊に追い込まれ、Webマガジンやキュレーションメディアが絶好調だ。
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泥沼出版不況、売り上げ過去最大の落ち込み 「休刊ラッシュ」で週刊誌は13%減 : J-CASTニュース
平成スマホ時代の幕開け
iphone3が登場して、Androidが出てきて事態は一変し、手のひらに雑誌のようにリッチなメディアを届けることができるようになった。これで雑誌の優位性はなくなり、Webマガジンが猛追してくる。Webはニッチかプラットフォーム戦略をとってお互い凌ぎを削りあっている。
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平成スマホ第二世代
アプリが成熟し、コンテンツが充実しはじめるとバイラルメディアやキュレーションメディアといった取材してオリジナルコンテンツをつくるといったことをしなくなるメディアが誕生する。なぜならコンテンツはすでにあるし、ユーザーはコンテンツが多すぎて右往左往してしまうからだ。大切なことはユーザーニーズで、より早く質の高いコンテンツに到達するには、ミクロなコンテンツをいかに特定のユーザーに届けることができるか、その解決策がキュレーションという仕組みだと思う。
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よりミクロなユーザーニーズを満たす
ニュース系アプリは完全に新聞というデバイスを食って、コンテンツとデバイスで住み分けが出来ている気もする。とにかく言いたいことは、スマホという革新的なデバイスがアナログの覇者を市場から引きずり下ろし、取って代わったかと思えば、よりユーザーサイドに立ったキュレーションメディアが出てきたというシナリオだ。今自分がほしい情報にアクセスできるメディアが最終的に生き残るわけだが、キュレーションよりもミクロなターゲットにもコンテンツを提供できるのは人口知能しかない。ワトソンのようなコグニティブコンピューティングはすでにその一部を解決しているし、この流れは確度高めだと思われる。
平成スマホ第三世代
ネットで調べればわからないことがほとんどなくなって、情報の質が求められる。手に入れやすさであったり、信ぴょう性や速報性といった本質的価値がメディアの価値になる。ネットが無法地帯だったころに比べて2chの凋落が目立つのもメディアとしての役目を終えつつあるからだと推測している。
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キュレーションメディアの寿命は数年
ここ数年は人によるキュレーションに優位性があるが、すべて人口知能にリプレースされる気がする。だれもレコメンドや広告を人手でやらなくなったように、オリジナル以外のコンテンツは代替される運命にある。
今はキュレーションで儲けよう