はてなブログのアドセンス収益を2倍にしたチューニングまとめ
はじめに
すでにはてなブログでアドセンスをやられている方でも、広告のチューニングってどうしたらいいんだろうという方が多いと思います。私の本業エンジニアの方でメディアを1年ほど運用させてもらった経験を活かして、ブログでも実施してみることにしたチューニング結果のまとめです。
※PCの流入は10%程度なので、スマホに限定して話を進めます。
このチューニングを実施すると・・・
2016.10.27 見積もり収益ベースで+115%も向上しています。
1PVあたりの収益が0.11から0.25に改善されています。
[Before]
[After]
チューニングの考え方
1PVあたりの収益を最大化させるには?
おおきくはこの3つの観点でチューニングすれば収益を最大化させることができます。
- いっぱい広告を見てもらう
- 関連度の高い広告を見てもらう
- 広告をクリックしやすくする
しかし、単純に広告を増やすだけでは逆効果になることもあるので、業界がABテストしてきたベストプラクティスなんかを織り交ぜながら紹介していこうと思います。
チューニング一覧
アドセンスの設置位置変更
広告は表示位置が重要で、表示回数が増えれば当然クリックされる数も増えます。とはいえファーストビューで広告を出すのは表示速度とニーズの点であまりユーザー体験も良くないし、実際広告収益になりづらいので外すことにしました。単価の高い記事下に誘導出来ているので収益は下がることはなく微増しています。
記事上
- CTR 0.11%
- CPC 22円
記事下
- CTR 0.29%
- CPC 25円(直近32円)
表示位置変更後のブログ構造
目的としては、スルーされる記事上の広告を捨てることで、まず記事を読んでもらうことを達成します。記事を読んで満足感がある時に記事下の広告がドーンと目に入るのでクリックされやすくなるという話です。
アドセンスを記事中に追加
ままはっくを参考に記事中にアドセンスを差し込むようにしてみました。
するとブログ構造はこうなる
アドセンスが増えたせいで他の数値が悪くなると思ったが、トータルのアクティブビュー視認率が下がっただけで、クリック数がかなり増えた。結果として売上が33%向上し、全体への影響もポジティブだったのでかなりオススメできるチューニングです。
記事下広告をソーシャルパーツと記事との間に入れて目立たせる
記事が読み終わった感を明確に出すのにソーシャルパーツの派手なボタンは使えます。このタイミングで戻るか、次の「こんな記事も読まれてます」が目に入るようにしていて、広告も目に入るようにしました。
結果は安定的にクリックされるようになりました。
広告ユニットのテスト
アドセンスのデフォルトだと「テキスト/ディスプレイ」になっています。ディスプレイの方が結果が出るらしいということでさっそく変更してみようと思ったのですが、アドセンスには「テスト機能」があるので、ABテストをして結果が出る方を選択できるのです!すごい!
アドセンス>最適化>テストを選択します。
ディスプレイ広告の結果が良くて、アクティブビュー視認可能率が36%から42%に向上しています。1日分の計測なのでブレはあるにせよ大幅に改善されました。
スマホの関連記事を5個から30個に変更
関連記事を増やすことで回遊してもらいPVセッションを増やすことで収益の底上げを図りました。関連記事の出し方については過去の記事を参考にしてください。ちょっとHTMLとJavascriptの知識が必要かもしれません。
僕のブログだとあんまり結果は出ませんでした。関連性の高い記事が少ないからかもしれないです。
ギャンブルカテゴリーの許可
アドセンスの最適化ツールで「ギャンブル」カテゴリー許可した方が良いよと言われたので、これも許可してみました。結果出なければ1ヶ月後にでも取り下げようかと思います。
2016/10/22に実施したので、後日結果を更新予定
やってはいけないチューニング一覧
display:noneを使ってはいけない
無駄なコンテンツをdisplay:noneで非表示にして、サイトをスッキリ見せようと考えたのですが、SEO的にはクローキングコンテンツだと判定される恐れがあるためやらないほうが良いみたいです。たまにこの方法でデザインをスッキリ!みたいな記事がありますがSEOには良くないようです。
まとめ
- 記事の途中に広告が入っても、ユーザーは大して気にしない(直帰率や離脱率が上がるということはない)
- 記事下に広告、その下に関連まとめへの導線が王道
- はてなブログ標準のソーシャルパーツはガタガタなのでデザイン整形した方が良い。
- 関連まとめは30個前後が良いが、記事数が必要なのでテーマを絞って書く方が良い。
- テーマにもよるが、ディスプレイ広告の方が良い。(アドセンスの最適化ツールでテストもできる)